駐在員に厳しい環境を前向きに考えるヒント
人の動きが止めたコロナ禍は、駐在員をはじめ現採等海外で働く日本人には厳しい環境ですね。今回は、その厳しい環境を前向きに考えるヒントを、働く人の目線で書いてみます。ここで触れる厳しさには二つの意味があります。それは、①経済停滞に伴う企業業績悪化によるコスト減圧力 ②各国の国内雇用を守ろうとする政策圧力です。
まず、企業業績。市場の停滞による企業業績の悪化、それに伴うコスト減圧力に、駐在員は弱い立場です。何せコストがかかっていますから。駐在員は手当がいっぱいついておいしいですよ!というよくある話の裏を返せば、コスト減のターゲットになりやすい、ということですね。
もう一つ、最近は政策観点からの厳しさも浮かび上がってきました。外国人労働者が多い中東の一部の国をはじめ、シンガポールやアメリカなどでは、外国人労働者から自国民への転換によって雇用悪化の対策をとる動きが現れたりしています。
これらの現象は、人様の国で仕事をしている特性の駐在員としては、甘受せざる得ない部分もありますね。これはいかんともしがたい。
コロナ下の駐在員アドバンテージ
やまない雨はない。明けない夜はない。物事の見方を変えれば、アドバンテージもあるんじゃないか、そこに希望を感じようよ、この環境の意味を見出そうよ、と思うのです。
例えば、今海外で頑張っている駐在員にはこんな意義があります。
①人的交流が再開するまでは日本と現地をつなぐ貴重な現場人材
②コロナ前後の社会変化の“外国人としての”目撃者
現時点では貴重な海外現場の人材
今海外拠点の最前線で動ける日本人は現役の駐在員や現採者。日本からのリアルな支援が望みにくい限られたリソーセスの範囲で日々の課題を解決し、物事を前に転がしていかなければいけません。これこそ、マネージャーの仕事ですよね。今リアルなリソーセス支援が望めないこの瞬間、現地で仕事を回していること自体にすごく価値があるんじゃないでしょうか。
「外国人」としてコロナを体験した貴重な人材
例えば日本ではない場所で得た経験は日本では価値があったりしますよね。近代ヨーロッパで日本の陶器がもてはやされたように、トルコのチューリップがオランダで投機の対象になったように、場所を変えれば価値評価も変わります。外国人としてのコロナ禍経験は、日本や今いる赴任地以外で、付加価値のある経験になるかもしれません。
他の人とは一味違う経験に価値
例えば、マレーシアのロックダウンやそれを通じて感じたメリデメは、日本では経験できないこと。そんな”外国人”としての経験は、日本に持ち帰れば、他の人には無い新しい視点を提供することにもなるでしょう。
今は未来のための経験中
駐在員は悪くない、前を向こう!
でも、私たち自信が何か悪いことをしたわけじゃありません。先に挙げたように、今この瞬間と未来にむけた大切な価値を持った存在でもあるのです。
自分たちの役割や人とは違う価値を胸を張って、堂々と、前を向いてこなしていこうじゃ、あぁ~りませんか(チャーリー浜風)
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