海外駐在帰国後の仕事のスケールダウンにがっかり?
ところが、一旦本帰国すると、大きな組織の歯車に戻ってしまい、海外にいた時のような裁量が無かったり、経験を活かす場がないというケースにはまってしまい、会社そのものや自分のキャリアプランに不満を感じてしまうことがある。
それは、彼ら/彼女らが海外赴任を通じて成長した証しなのだが、こういった心理的な変化が起こることは正直否定できない。
・60%は裁量の低下
・53%は役職が低下
を感じたという結果がでており、帰国後の仕事にスケールの小ささを感じているという指摘や(海外赴任者が帰国後に退職してしまう理由)、やりがいを求めて転職するケースもある(海外赴任経験者が転職する意外な動機とは)という。自分の海外駐在経験からしてもすごく納得できる部分だ。
プライベートでも駐在ならではの悩みが出てくる
海外赴任期間を通じ、いろいろな人と触れ合う中で、駐在前よりも、人生の中で○○でなければならない、という生き方の縛りや思い込みが緩くなる。
そして、人生は自分次第でどうにでもなる、という確信が強くなり、自分で考える人生の選択の幅が広がっていく。
言い換えると、自分がどう生きたいのか、常に問える立場に立てるようになる。そう、人生の自由度が高まるのだ。
でも、それは、自分や家族の人生をどう組み立てていくのか、無数にある条件や選択肢の中から、何を拾い、どうつないでいくのか、そういった悩みに直面するようになることでもある。
贅沢と言えば贅沢。それだけ生きる幅が広がっているのだから。でも、それをまじめに取り組めば、それなりに頭も使うことになる。なので、いいような、悪いような・・・。
人生のチャレンジそのものを楽しもう
一時は、何も知らなければこんな悩みも得ることは無かったのに、と思うこともあった。でも、自分の思う道に進めばいいや、というリラックスした気持ちを保てれば、そんなにしんどいことでもないと思う。
でも、やっぱりめんどくさいと思う?悩みを抱えたくないから駐在は遠慮しておく?
だけども、例えば筆者は、偶然にも程よいインターバル(1.5年と2.5年)で海外赴任が続いたので、そこまでの不満は感じなかった。
人生一寸先は闇、あまり遠い先の事は心配せず、チャレンジしてみる方が面白い人生が楽しめると思う。
そして、これは、人生の危機管理でもある。
30年前の世界企業の時価総額ランキングを比較したのが右の表。平成元年はバブルだったこともあるものの、企業の栄枯盛衰が良く表れている。
今いる会社がずっと自分の人生を支えてくれるとは限らない。だからこそ、何があっても家族と共に生き抜く力を身につけられるよう、キャリアを主体的に作り上げるチャレンジをいとわないでほしいと思う。
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