とはいえ、例えば海外事業が無い会社に入った後、海外で働きたくなったら駐在員を探している企業への転職を模索するのも一つの方法。
但し、基本的には駐在経験者や金型技術や品質管理など特定の技術を有している人が対象になることが多いので、未経験者かつ管理部門出身者となると、間口は広くないかもしれない。
1)自分で探す
住みたい国が決まっているなら、その国の日本人会や日本企業の商工会議所のウェブサイトを見てみると、会員企業の求人が掲載されている。なので、基本的には日本人とつながりのある企業の募集となる。ただ、この場合はほぼ間違いなく現地採用だし、正社員よりも契約社員の募集が多い傾向にある。
2)転職エージェントを使う
大きな日本人コミュニティがある所(東南アジア各国、ロンドン等)なら、日系のエージェント会社がある。ただ海外の日系エージェントに登録すれば、紹介されるのはほぼ現地採用なので、条件は海外駐在員とは異なることも多いことは頭に置いておきたい。
3)LinkedInを活用する
日本ではあまりメジャーではないが、海外ではビジネス特化のSNSとして有名。LinkedInに登録しておくと、転職エージェント側がサーチして、フェイスブックの友達申請と同じ要領で連絡が入ってくる。大手でない転職エージェントはこちらを使って探しているようだ。
LinkedInのメリットは、登録型のエージェントと違って、自分の職歴を世界に向けてオープンにできる事。ここで、ある程度転職エージェントとのコネクションをつくれば、求人の紹介も増えるかもしれない。英語は必須。
4)企業へ直接応募
グローバル企業なら、ほぼ各社のウェブで採用情報が出ているので、直接応募するという方法もある。
この場合は、いきなりグローバルスタンダードの中に飛び込み、世界中のライバルと競うことになる。日本企業の駐在員を目指そうかな、という感じの人(すなわち、日本企業文化に軸足を置こうと思っている人)には、やや難関かも。自分も、検討したことがあったが、正直ちょっと勇気が出なかった。
自分の経験から言うと、転職は住宅購入同様縁・巡り合わせの世界。決まる時は、応募から決定まで早いけれども、それにあてはまる企業に出会うには時間がかかる。切迫した状況でなければ、2年、3年かけるつもりでいることをお勧めする。
なぜそんなことを言うのか?理由は二つ。
一つは、現実的な問題。
日本でも同様だが、企業規模が急拡大しているわけでもないのに頻繁に求人を出している企業の場合、離職率が高くなるわけあり企業の可能性がある。それは、定点観測のようにある程度の期間を経ないとわからない。
二つ目は、一定期間かけていくつもの企業に応募、落選していく中で、本当に自分が望んでいるものは何なのか、市場から求められているのか、そういったことがトライ&エラーを繰り返す中でクリアになっていく。その過程で、プライベートの変化で方針転換もあるかもしれない。人生そんなもんだろうから、ゆっくりと準備を進めるつもりで、一度エージェントへの登録やLinkedInへのサインアップを第一歩として始めるのもいいだろう。
結局、それが自分らしい生き方へのきっかけにつながるだろうから、一歩を踏み出すのと、踏み出さないのとでは、将来的に結構大きな違いになるだろう。
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