海外赴任の希望は、家族がいるなら普段から会話を


家族の事もよく考えて!

家族がいる場合、家族の同意を得ることも大切。海外で働く側と海外についていく側で相当の違いがあるから、家族の間で良く考えておきたい。



半年間孤独だった日本人婦人

インドネシアに海外赴任していた時、知人のアパートに行ったら、「半年ぶりに外で日本人と会話した」というご婦人に会ったことがある。そのアパートは、そもそも、日本人が少ない地域。


言葉が出来なかったご婦人は、治安が不安で、アパートの外にも出られず、アパートとその下についているショッピングモールだけの生活だったそうだ。旦那は、というと車で職場やゴルフに出かけていたようだが・・・・。



働く人と家に残る人のギャップ


働く方は、毎日職場に行く。職場に行けば、日本人の同僚がいたり、日本の同僚と電話で話をする。一人駐在でも、ローカルと会話する。要は、毎日職場に行くだけで、誰かと何らかのコミュニケーションをとるきっかけがあちこちに転がっている。なので、海外赴任中でも、コミュニケーションに飢えるといったことや孤立感を意外と感じにくい傾向にある。

ところが、家に残る方の立場はどうだろうか。知人が出来なければ、家では子供としか会話しない、ということも十分あり得る。

それでも、子供が幼稚園や学校に行く年齢になっていれば、学校つながりで知り合いが自然とできてくるだろう。

でも、子供が生まれたての乳児だったり、子供がいない場合はどうだろう。コミュニケーションのきっかけが少なくなる。そのため、意識的に日本人会のクラブ活動を通じたり、同じアパートで知り合いを見つけていくことを意識する必要がある。

ちなみに、妻の場合は、駐在3回目のマレーシアでは、いつの間にかインドネシア人・中国人のバドミントンクラブに参加していたり、インド人とヨガ教室に行っていたりしていた。3回目ともなると大したもんだなぁと思っていたが、本人は相当意識して人に話しかけているらしい。ただ、みんながみんなそんなことができるわけではないだろう。


パートナーがいる人は、駐在は一人でするものでは無い

パートナーにそういった社交性に不安がある人の場合、海外駐在、海外赴任という選択肢を選ぶ前に、日常会話の中で、自分の考え、パートナーの考えを話しあっておいた方がよい。家族がいる場合、駐在は一人でするものではないのだから。

ま、改めて切り出すのもちょっと深刻な感じになってしまうので、「最近こんなこと考えてんねんけど」と話をするとか、普段から海外赴任への憧れを語るとか、駐在の楽しい生活を少しずつインプットする、というのが手だろう。


大切な事は海外駐在で家族が幸せになること


いくら海外赴任に憧れていても、海外駐在生活を夢見ていても、家族がHappyでなければ何の意味もない。中には海外に行けば「帰国子女」になるので進学に有利、と損得で考える人もいるが、それはおまけ。損得の前に、家族で幸せになれるか否か、ということをよく考えることが大切。



パートナーの意見を聞くことが大切



その際、おそらくは子供の意見よりは大人であるパートナーの意見が重要。結局自分が会社にいる間、家の事をマネージしてくれる人の納得が得られなければ、海外赴任生活は難しくなるだろう。

自分の場合、配偶者に家の事を全部委ねる必要は無いと考え、日本にいる時よりも自分が家の事を多くサポートすることを一つのソリューションとした。

具体的には、日本にいる時よりも残業を早く切り上げ(場合によっては持ち帰り)、なるべく家にいる時間を増やしたし、不動産屋や車のメンテナンス等、自分でできる部分は自分が担うようにした。



Give&Takeで、家族のためにできることを探そう

やはり、ここはGive&Takeで、家族が日本よりは不自由な海外生活を共にしてくれるのだから、家族の不安が軽減するために、自分から何かGiveできるものを見つけて宣言したらどうだろうか。
それでも、どうしても家族の中で折り合いがつかない場合、単身赴任や、海外駐在をあきらめる、という選択肢もあることは念頭に置いておいた方が良い。

家族を犠牲にした海外赴任はあり得ない

かけがえのない家族の幸せを犠牲にしてまで行う海外赴任なんてあり得ない。

何度も言うように、海外駐在は手段、究極の目的は、これからの時代を生きていく力を身ににつけることなのだから。

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