海外駐在経験者による超省コスト英語学習法
英語が必須ではない、といいつつも英語はできるに越したことないので、ここでは英語の学習方法について、自分の経験を書いておく。
最初に断っておくが、学生時代、英語は苦手科目だった。高校生では英文法は30点台をとることはしょっちゅうで、大学入試で英文法力が問われない学校を受けたぐらいだ。
会社の海外部門の後輩には留学経験者や外大出身者も多く、TOEIC900点台を取るようなやつがいっぱいいたが、文学部で日本史を専攻していた自分とは縁遠い世界。
駐在前のTOEICが560点で、特に秀でていたわけではない。駐在後は点数が落ちても少ししか伸びていなくても具合悪いので、怖くて受けていない。
さて、自分がやってきた英語の学習方法は超省コスト。いい時代になったものだ。大きく分けると以下の通り。
1)会社の研修に参加 2)OJT 3)新聞、ニュース、雑誌を読む 4)Podcastを聞く 5)妄想する
1)会社の研修
海外に関心があれば、モチベーションアップやスキルアップを兼ねて是非とも積極的に参加したい。場合によっては会社費用で参加できることもあるだろう。活用しない手は無い。社内でも海外への興味をアピールすることにもなるし、やって損することは無いだろう。
2)OJT
ここが一番時間をかけたところ。とにかく習うより慣れろ、だ。
インドネシアに赴任した初日、インドネシア人同僚に話しかけられて頭の中が真っ白になったとこから始まって、とにかく文法がめちゃくちゃでも英語を使うようにした。今でも発音が悪いのでSorry?と聞き返されることはしょっちゅう。
オランダの時は一人駐在で、とにかく英語を駆使しないと仕事ができなかったこともあり、とても鍛えられた。幸い、オランダ人上司が親切な人で、「俺は君の家庭教師ちゃうんやけどなぁ」と言いながらも、いつも添削をしてくれた。英語の文章を書いたらWordやExcel、Outlookについているスペルチェック機能を必ずかける習慣をつけるようになったのは彼のおかげだ。ま
た、英語のコミュニケーションを増やすことで、文章の書き方や言い回しなどに触れる機会が増えて、スキルが上がるのもの事実。とにかく習うより慣れろ、だ。
ただ、誰が相手でも良いわけではなく、固い文章やフォーマルな文章を書く人とコミュニケーションをとる方が勉強になる。
日本語でも、幼稚園児から学ぶのか弁護士から学ぶか、あるいは大阪人から学ぶのか東北の人から学ぶかで、身に着く内容も変わってくるだろう。自分の場合は、オランダ時代に、上司や仕事相手(弁護士や会計士、税理士等フォーマルな言葉を書く人達)に恵まれたことが良い経験になって、マレーシアに来てもそれなりに通用できている素地になっていると思う。
赴任前なら、業務でできるだけ英語を使うこと。日本人駐在員に頼らず、自分でメールを書いて送る事だけでも、単語を調べたり、文章を書いたり、返事を読み込んだりする必要が出てくるので、英語力の向上、定着になる。しかも電話のようなリアルタイムなやり取りではなく、自分のペースで文章の推敲ができるため英語の勉強の入り口には都合がいい。
3)新聞、ニュース、雑誌を読む
こちらは、日本よりも海外に出た後に有効かもしれない。
マレーシアだと、無料紙が普及していて、会社のロビーに毎朝無料英語紙が届いていたので、毎日読むようにしていた。日本語の新聞と同じで、見出しを見て興味ある記事を読み込むというスタイル。業務では使わない、経済、政治用語を知る機会になるし、読むスピードや集中力につながった。
見出しに目を通すなら朝仕事を始める前の5~10分でできること。気になる記事は後で時間がある時に、辞書を引きながらじっくり読めばよい。日本では無料の英字新聞は出ていないと思うが、WebでBBCやCNNニュース、Bloombergなどを読むのがこの類に入り、隙間時間に出きる英語力アップだ。
あわせて、駐在後なら現地で英語雑誌を読むこともお勧めする。大きな都市なら、TimeOutといった東京Walkerのようなタウン誌がある。自分に興味のある内容を読むことができるので、とっつきやすい。また、マレーシアの場合なら、Expatという無料の駐在員向け無料雑誌もあった。内容が駐在員に特化しているので、「どうやったら海外生活に溶け込めるか」や「海外生活のTIPS」など、自分に関係しそうな内容が多くあるので、こちらも興味持って読めた。
4)Podcast
Leaning Englishはテーマがたくさん用意されているので、自分の興味があるテーマで聞ける。テーマを決めて、Podcastアプリで毎朝更新を自動的にチェック、ダウンロードしておき、通勤の車中でカーステにつないで聞き流していた。自分が聞いていたテーマはEnglish
we speak, 6 minutes vocabulary, Drama。一つの話題が3~6分程度なので、集中力が切れない範囲で聞ける。BBC Learning Englishの良い点は、スクリプトが確認できること。なので、聞いてわからなければ、昼休みにスクリプトを見ながら何が聞き取れていなかったか復習できる。テーマは一週間ごとにアップデートされるので、通勤日だけ聞いても、最低5回は聞くことになるから、それなりに聞き取れるようになる。
(参考:1週間で出来るBBC Learning Englishを使った海外駐在向け英語学習法)
NHK World Radio Japanは、日本のニュースが基本なので、話について行きやすいのがグッドポイント。ただ、国際、国内、社会の話題バランスよく触れてくれたらよいが、国際(特に安全保障問題)ニュースに偏っているのが難点。
ちなみに、お勧めのPodcastアプリはPodcast
Addict。日本語対応しており、基本的な機能に加え、再生スピードの調節もできるので便利(使い方はこちら参照)
5)妄想する
簡単に言うと、英語で妄想を楽しむということ。通勤途中に歩きながら英語を使ってみる。自分の今の気持ちを英語で説明するとか、今日の仕事を英語で説明する練習をしてみるとか。別に声に出す必要もない。これならあまり恥ずかしくない。いきなり気張った英語トレーニングをするのは腰が重いかもしれないけど、こちらは無料、恥ずかしさとも無縁。最初の入り口としては悪くないと個人的には思っている。
さて、いかがだっただろう?できることから取り組んでみたらどうだろうか?
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