駐在者の生活って天国?

東南アジアの駐在員は日本よりは良い暮らしが多い


新興国に駐在すると、日本では住めないような家に住むことになる。

インドネシアやマレーシアでは200250㎡もある、3ベッドルームの家に住んでいた。日本の倍から3倍位の広さだろうか。ガードマンが24時間監視してる敷地の中には、プールやジム、レストランまでついているし、マレーシアならバトミントンコートも普通についている。インドネシアならプライベートのメイドさんや運転手もほぼデフォルトだ。芽0度や運転手の費用は会社によりけりだが自分は自腹だった。

本でサラリーマンをしていたら、なかなか自分の甲斐性だけでそんな生活はかなわない人も多いだろう。子供がいない奥様は、お買い物やエステ、おけいこごとにいそしんでいるケースも少なくない。それを支えているのは、現地の平均水準を超える給与待遇だ。

これが大手商社や政府関連の仕事となると一段とすごい生活になっているだろう。自宅でパーティーができる生活とか・・・。


まぁ、こういったことが、一般的に「海外駐在員は豪華な生活をしている」と思われるイメージを作っている背景になっているのだろう。


豪華に見える駐在生活ストレス・リスクの裏返し


とはいえ、それは、生活の困難さやリスク等のストレスがある事の裏返し。望むと望まないにかかわらず、そういった生活が必要な環境に置かれているということだ。


インドネシアではドライバーがついたが、私刑もあり得る現地人とのトラブルに巻き込まれるリスクを減らすためだった。また、当時インドネシアは鳥インフルエンザの人への大量感染(パンデミック)の発信地になる可能性が恐れられており、仮にそうなったら、恐らく日本への入国(帰国)はできなかっただろう。つまり、祖国である日本から見捨てられるリスクもあったわけだ。メイドは、虫だらけの野菜等日本以上に手間がかかる調理や、寄生虫防止のために下着までアイロンをかける日常生活に手助けが必要。

家を出れば、少し人目のない所に車を停めたら、中のものを盗まれるということはよくある話だし、道端で警官から難癖をつけられ賄賂を要求されたことも珍しくない。断食期間中は道端に立つ警官が増えることは常識だ。

高級コンドミニアムでも設備故障は頻繁に起こる、といった日本ではありえないことに日々遭遇する。

とはいえ、例えば家の不具合なら、良い不動産屋や大家であれば、問題があってもすぐ解決してくれる等、ある程度のノウハウで回避できることもあるので、むやみに心配することでもないのだが。

こういった日常の生活のストレス・リスクのバーターとして日本の平均値から比べると贅沢とも思われる生活をしているわけなので、決して貴族なわけでないことは強調しておきたいが、間違いなく日本とは違う生活ができるので、刺激的な生活になる事だろう。


先進国の駐在は普通の生活


先進国になると様子は異なる。オランダの場合は、もう少し「普通」の生活だった。アムステルダム郊外の築50年の2階建ての長屋で壁の向こうはオランダ人、という環境で生活していた。東南アジアの駐在員ほど、一般の人々との生活ギャップは実感しなかったし、給与待遇も、一般的なマネージャーと同等レベルだった。



企業によりけりだろうが、一般的には、新興国では良い生活を、先進国では一般的な生活を、という感じだろう



世の中には、海外赴任が決まった時に読まれるガイドブックの類や、ブログ情報がたくさんあるのでここではあまり紹介しない。東南アジアだと「ハローアジア」が有名どころか。他にもいくつもあるので、参考にされたい。

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