海外駐在、希望したくても自分が向いているかなぁと心配になりませんか?
そんな方に向けて、3か国(インドネシア、オランダ、マレーシア)の駐在経験に基づいて、海外駐在への向き不向き問題について考えてました。海外駐在に迷いがある方の参考になれば幸いです。
違う考えを受け入れたくない人には厳しい?
敢えて言うなら、今の環境と同じであることに極端に強いこだわりがあったり、現状維持にこだわる人、もうすこし大まかに言うと「今までと違う意見、考え方、物事を受け入れたくない人」にとって海外赴任は厳しいかもしれません。
「おっ、自分はあかんわ」と思った人、早合点は禁物。
今まで100人以上の駐在員仲間を見てきましたが、どうしても馴染めず、帰国された人は片手で足りるほどで、たいがいの方は海外駐在に適応できたのを見てきました。だから、実は向き不向きなんてほとんど無いって思うんです。
ホントの結論は「海外駐在の向き不向きなんて心の持ちよう次第」です。なぜ、こうなるのか、順番に説明していきます。
まずは、そもそも海外に住むことって、どういうことなのかを考えてみましょう。
海外に住むことの意味
すごく簡単に言うと、海外駐在すなわち「海外に住む」ということは、現状と全く異なる環境に自分を置くことです。
気候、風土、言語、習慣、食べ物等々例を挙げればきりがありません。それらをひとつひとつ今(=日本)に合わせていくのは、不可能だし、不毛なこと。
気候や言語はどうしようもないし、食べ物一つをとっても、日本産の白米でも、水質の違いや炊飯器の違いで、日本と同じようには炊き上がりません。一時帰国した時の日本の白米のおいしさは、多くの駐在員が実感していることです。
仮に、ご飯の炊きあがりが日本の60%や70%の味であっても、その違いを「ここは海外だからしゃあない」と受け入れられるか、不満に思うかで、生活の質に随分と差が出てくることは容易に想像できますよね。
人間は環境に適応できる
こんなこと書いたら、「純ドメの自分が海外生活や海外駐在に適応するなんて無理」って思いますよね。でも、皆さんの人生を振り返ると、適応してきた経験が見つかるものです。
例えば、入学、受験、就職、いろいろ環境変わってきませんでしたか? その都度新しい場所で新しい仲間と出会い、なんとかコミュニケーションを築いてきた経験をお持ちの方も多いと思います。
そう、皆さんには潜在的に環境適応力があるんです。で、先ほど書いたどうしようもないことを受け入れるということは、気の持ちようの話。人生のどこかでは、既にそういった経験を済ませているんです。
海外駐在向き不向きは心の持ちよう
海外駐在を不安に思う気持ちは、「向き不向き」から来ているのではなく、新しいことに踏み出すことを億劫に感じる気持ちが、ネガティブに働いてることがよくあるのです。
乱暴に言うと「やらない理由を探す」って感じですか。
だからこそ、強調したいのです。誰にでも新しい可能性を広げられる可能性はあって、まずは一歩を踏み出してみて欲しい、と。
繰り返しになりますが、結論をいうと、海外駐在への向き不向きなんて、白黒はっきりしていなくて、心の持ちよう次第のこと。多くの人には海外赴任の道は開けているということです。
もちろん、全ての人が海外駐在でハッピーになるとは言いませんが、冒頭で書いたように、90%の方は適応できるイベントだと思います。人間の適応力は信頼に足るものです。
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