2018年10月の当ブログの本格開始以来、たくさんの方に読んでいただいております。ありがたいことです。
アクセス元は、日本:海外が6:4の割合。日本にいて、海外駐在を望んでいる人と、既に海外駐在を始めていていろいろ考える事や悩みがある方も少なからずおられることがうかがえます。
ということで、今回は海外駐在中にパワハラの悩みに直面した時の対応、解決のヒントを記します。
駐在は日本よりも孤独でクローズドな環境。その環境ゆえ、パワハラ上司で対応に苦慮される方もおられることでしょう。この記事では、解決の糸口を提供することを趣旨として、
① 個人的体験として国内でパワハラ上司に当たった時の話
② 海外駐在中に隣国の同僚がパワハラ下にあることを発見して対応した話
③ 海外駐在中のパワハラ対応としてどういった選択肢があるか
を共有します。
相談相手を見つけよう
海外駐在を始めてしまうと、悩みの相談に困ることも少なからずあります。
例えば、海外駐在先に日本人がいない一人駐在のケースや、海外赴任先の上司がパワハラ系の場合など。
そういった時「駐在員は孤独」でも述べたように、赴任地・事務所の外で話ができる相手を見つけることが大切になります。
対処法:パワハラ上司は、上司の上への相談が基本
パワハラ系の上司の場合は、日本と対処は同じになります。基本は、その上司の上の役職の人に相談すること。
自分の場合、国内、海外で直接・間接にパワハラ上司に出会いました。
直接パワハラ上司(課長)に当たったのは、日本国内。
とにかくお説教が長く、始まると1時間2時間ずっとお説教。それが毎日続きました。だんだん会社に行くのが憂鬱になってきて、これはダメにされると気づき、パワハラ上司の直接の上司(次長)に相談しました。
結果、課長が転勤に。あの時はとてもしんどく、やっとの思いで次長に相談して話を聞いてもらえた時、図らずも人前でぼろぼろ泣いてしまったことを覚えています…。これがなければ、ホント自分の殻にこもってしまったと思います。
海外赴任中に、隣国でパワハラ上司(
課長)
被害にあっている駐在員同僚がいたこともあります。
たまたま、自分が隣国へ出張して、当人の異変に気付き、日本本社の次長に連絡しました。このケースの場合、ほどなく問題の課長に任期途中の帰国指示が出ました。
後で被害にあっていた駐在員当人は、ほぼ思考停止状態になっていて、心が抜けた状態になっていたそうです。課長に命ぜられるまま、一晩パソコンの前にたたずんでいたりしていたそうです。
実は被害者本人のことをそれほど詳しく知っていたわけではなかったのですが、様子が明らかに変だ、ということで報告したことが新しい展開につながりました。
パワハラを受けた経験がある自分が異変に気付いたことや素早くアクションしてくれた本社側の感度の良さなど、いくつかの好条件が重なったとは思いますが、行動が結果につながった幸運なケースでした。
周囲が気づくことが大切
パワハラ当事者は大変な思いをして追いつめられていることが多いので、周囲にいる第三者が気づき、アクションを起こすことが望ましいですが、当事者自身も誰かに相談する選択肢があることを、普段から心にとどめておくことは大切です。
組合員なら組合でも良いかもしれません。今ならJOMF(海外法人医療基金)等の海外赴任者用のメンタルヘルス電話相談窓口を契約していて赴任時に案内している企業もありますので、そこへ連絡するのも一つの方法(ただ、基本は法人契約前提の相談サービス)。 その他、ボランティアで海外居住日本人の相談に乗ってくれる団体もあります。
海外駐在は、自分の人生を豊かにしてくれる一つの選択肢ですが、それを実感するのも自分の心の健康があってこそ。日本にいる時よりも人間関係がクローズドになりがちな海外駐在で、不幸にもパワハラ上司に当たってしまった場合、手を尽くしても、メンタルヘルスになることから脱しましょう。
なぜそう言うか?
自分の同僚で、転職後、パワハラ上司に当たって拒食症に陥った仲間がいます。文字通り骨と皮だけになっても本人は「大丈夫」とずーっと会社に来ていましたが、ある朝二度と起きることなく永眠しました。最終的には栄養失調でした。パワハラとそれによって心のバランスを失うことは、命の問題なのです。軽く見ていてはいけません。周りも本人もそれにからめとられない知恵を持ちたいものです。
こちらは、実際に海外駐在中にパワハラにあっていた当人の相談です。
華やかに見える海外駐在でも、悩んでいる人は確実にいます。一方で、アドバイスをしてくれる人も確実にいます。そのことはぜひ忘れないでほしいです。そして、素晴らしい海外駐在経験を得たいですね!
当ブログでも、悩み事相談メール頂ければ、できる範囲で海外駐在悩み相談にのります。
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